赤ちゃんが生まれたからは最初はリズムに慣れることが精一杯です。1か月を過ぎて赤ちゃんとの生活が少し慣れたときによく聞かれることがあります。
「赤ちゃんと何をしたらいいですか?」
今回は首のすわるくらいまでの赤ちゃんとの関わりをお伝えしょうと想います。
赤ちゃんが過ごす環境
赤ちゃん時代の「テレビ」は「人」と「人」とのコミュニケーションの邪魔になります。大人は音を選んで聞くことができます。赤ちゃんの時期には「選んで聞く」能力がまだそなわっていません。そのためいつもテレビの音が流れる中で過ごしているとコミュニケーションを重ねていく経験から離れて”聞き流す”という力を身に付け、「人の声」を聞き流すことにつながります。
昼間に赤ちゃんと2人だと音がないことを寂しく感じるかもしれません。実は音は身近にたくさんあります。窓を開けていると鳥の声が聞こえたり、自転車や人の歩いている音、風がふくとカーテンがゆれ動く音。身近な音の中で過ごすことで赤ちゃんの変化に気づきやすくなると思います。テレビは赤ちゃんが寝ている時間に大人の時間として見ることをおすすめします。
見つめ合う&ほほ笑み合う
新生児の時期を過ぎるくらいから(もちろん個人差があります)赤ちゃんを抱いて見つめると赤ちゃんと目が合うことがあります。抱っこしたときや正面から見つめて声をかけると赤ちゃんもこちらを見てくれます。このやりとりがコミュニケーションの一歩となります。「見つめ合うこと」は赤ちゃんの”楽しいなぁ””嬉しいなぁ”という感情を育み赤ちゃんにとって”快”の体験を積み重ねることができます。
見つめ合った赤ちゃんは少し月齢がすすんでくると赤ちゃんが”ほほ笑み”ます。赤ちゃんからかわいい笑顔を向けられると思わずこちらも笑顔になりますね。笑顔の赤ちゃんに笑顔を返してあげることによって赤ちゃんの共感性が育まれます。赤ちゃんは喜びを分かち合う経験をすればするほど、共感的な子に育っていきます。赤ちゃんにほほ笑みを返すことは人間関係のもとをつくっていきます。
赤ちゃんとほほ笑み合うためにはもう1つ重要なことがあります。それは”赤ちゃんをお世話している人”が笑っていられるようにすることです。そのためには赤ちゃんのお世話をしている人が一人で育児や家事を抱え込まないように周りの協力が重要です。
話しかける
大人が話しかけても赤ちゃんから言葉の返事があるわけではないです。でも赤ちゃんはしっかりと聞いていて言葉を蓄えています。そのため単語で話かけるよりも文章でお話することで赤ちゃんが蓄える言葉が多くなります。それと同時に言葉に乗っている大人の感情も感じていると思います。そう思うとどんな感情をのせて言葉を使うのか大人も考えますね(笑)
生後2ヶ月前後では「あーあー」「うーうー」という声が出始めます。そのときには赤ちゃんの目を見ながら「あーあー、ご機嫌なんだね~」と返事をします。ほほえんだらほほ笑み返す、声を出したら声をだす。というように表情や言葉、動作で反応が返ってくると赤ちゃんは「私が何かすると応えてくれる」ということが分かります。そうするとどんどん嬉しくなって働きかけてきます。
家事で忙しいときもあると思うのでそんなときは「今、お料理しているの。○○が終わったらいくからね。」と声をかけてあげてください。
最後にお話をするポイントですが赤ちゃんをよく見て、赤ちゃんのしぐさやまなざし・表情を観察して赤ちゃんのペースでお話することです。
歌を歌う
わらべうたや童謡、好きな歌を”人の声”で歌ってください。多少、音がずれていてもかまいません。ユーチューブや携帯から流れる音は”機械の音”です。”機械の音”は赤ちゃんが聞き飽きていても歌い続けます。”人の声”は疲れたらやめればいいし、大人が歌い疲れる頃にはきっと赤ちゃんも聞き飽きていると思います(笑)
赤ちゃんが”人”として育つためには”人”との関わりが必要です。首がすわるくらいまではおもちゃを購入するより温かなまなざしと優しい声かけで十分だと思います。
クリスマスに年末年始とイベントやゆっくりと過ごせる時間が多い時期となります。そんなときにはゆっくりと赤ちゃんとの時間を楽しんでもらいたいです。